「今の園のやり方がどうも自分に合わない気がする」
「もっとのびのびと保育がしたいけれど、具体的にどんな園が合っているのか分からない」
保育園には、園によって「保育理念」や「日々のスケジュールの進め方」「先生同士の雰囲気」が全く異なります。

今の環境に息苦しさを感じているなら、それはあなたが「保育士に向いていない」からではなく、単に「今の園のカラーとあなたの強みが合っていない」だけかもしれません。
この記事では、自分が本当にいきいきと働ける保育園の環境を見つけるための、簡単で効果的な「自己分析ワーク」のやり方をご紹介します。

  • 今の園への「不満」は、裏を返せばあなたの「理想の保育」のヒントになる
  • 紙とペンを用意して、自分の「得意なこと・苦手なこと」を書き出す
  • 「一斉保育」か「自由保育」か、自分が心地よいと感じるスタイルを知る
  • 自己分析ができれば、転職先の園選びで失敗するリスクが激減する

不満から「自分の理想」をあぶり出す

自分がどんな環境で働きたいのかを明確にするための第一歩は、皮肉なことですが「今の現状に対する不満」をすべて吐き出すことから始まります。
不満というネガティブな感情の裏には、必ず「本当はこうあってほしい」というあなたの強い願い(理想)が隠されているからです。

不満を「ポジティブ変換」してみる

まずは紙とペンを用意し、今の職場や過去の職場で感じた「嫌だったこと、不満だったこと」を思いつく限り書き出してみてください。
「行事の準備で残業が多すぎた」「設定保育が多くて、子どもが自由に遊ぶ時間がなかった」「先輩の先生が厳しくて、意見が言えなかった」など、どんなに小さなことでも構いません。

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すべて書き出したら、今度はその不満を「理想の環境」にポジティブ変換していきます。
・「行事の準備で残業が多い」→【行事が少なく、日々の生活を大切にしている園が合っている】
・「設定保育ばかりで自由がない」→【子どもの主体性を重んじる『自由保育』の園が合っている】
・「先輩に意見が言えない」→【フラットな人間関係で、風通しの良い小規模園が合っている】
このように変換することで、漠然としていたあなたの「理想の園の条件」がくっきりと浮かび上がってきます。

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譲れない「絶対条件」を3つに絞る

変換して出てきた「理想の条件」の中から、これだけは絶対に譲れないというトップ3を選び出してください。
「給料が高いこと」よりも「人間関係が良いこと」を優先するのか、「自宅からの近さ」よりも「保育理念への共感」を優先するのか。この優先順位付けこそが、迷いのないキャリア選択の羅針盤となります。

すべての条件を100%満たす完璧な園を探そうとすると、いつまで経っても動くことができません。このトップ3の条件さえ満たしていれば、他の多少の不満(例えば、少し建物が古いなど)は目をつぶれる、という自分の中のブレない軸を持つことが非常に重要です。

得意・苦手の棚卸しで「強み」を知る

理想の環境が見えてきたら、次は「自分自身が保育士としてどんな武器(強み)を持っているのか」を客観的に分析します。
面接などで「あなたの長所は?」と聞かれた時に堂々と答えられるようにするための準備でもあります。

「当たり前にできていること」があなたの強み

「私にはピアノも弾けないし、絵も下手だし、強みなんてありません」と謙遜する先生がいますが、強みとは決して特別なスキルのことだけではありません。
「毎日笑顔で大きな声で挨拶ができる」「保護者の顔と名前をすぐに覚えられる」「お散歩の時に、子どもが喜ぶ面白い草花を見つけるのが得意」など、あなたが日常の保育の中で「呼吸をするように当たり前にできていること」こそが、立派な強みです。

自分では当たり前すぎて気づかないことも多いため、仲の良い同期や先輩に「私の保育の良いところってどこだと思いますか?」と直接聞いてみるのも非常に効果的です。他人からの客観的な評価は、自己分析において大きな自信を与えてくれます。

苦手なことは「環境」でカバーできる

同時に「どうしても苦手なこと」も明確にしておきましょう。
「大勢の保護者の前で話すのが極端に苦手」「手先が不器用で、細かい制作物の準備が苦痛」などです。

苦手なことを無理に克服しようと頑張る必要はありません。大切なのは、その「苦手」を補ってくれる環境を選ぶことです。制作が苦手なら「手作りを推奨しない、既製品を活用する園」を選べば良いですし、人前で話すのが苦手なら「行事が少なく、保護者懇談会などを設けていない園」を選べば、その弱点は仕事において全く問題にならなくなります。
自己分析とは、自分を変えるためではなく、「自分に合った居場所を選ぶ」ために行うものなのです。

まとめ

「保育士」という一つの資格の中にも、無数の働き方と環境が存在します。
今の園のやり方が、世界のすべてではありません。

紙とペンを使って自分自身の心の声にしっかりと耳を傾けることで、「ああ、私はこういう保育がしたかったんだ」という明確な答えに必ず辿り着くことができます。
自分を知ることが、あなたらしく輝けるキャリアへの第一歩です。ぜひ時間を作って、自己分析ワークに取り組んでみてくださいね。