「園長が常に高圧的で、意見を言うと『誰のおかげで働けていると思っているの』と怒鳴られる」

「気に入っている先生とそうでない先生への態度が露骨に違いすぎて、毎日顔色をうかがうのが限界…」

保育園という組織において、「園長」は絶対的な権力者です。特に家族経営やワンマン経営の園では、園長の一存ですべてが決まり、誰も逆らえない「王国」のようになっていることが多々あります。

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そんな園長と性格が合わなかったり、理不尽なパワハラ(パワーハラスメント)のターゲットにされてしまったりした場合、真面目な保育士ほど「私が我慢すれば…」と自分を責めて心身を壊してしまいます。

この記事では、パワハラ園長から自分自身の心とキャリアを守るための、現実的で賢い対処法をご紹介します。

  • 園長のパワハラは「あなたが悪い」から起きているのではない。自分を責めない
  • 「記録」は最大の武器。いつ、どこで、何を言われたかを詳細にメモに残す
  • 園長を変えることは不可能。まともに戦わず、物理的・心理的な距離を置く
  • 限界なら迷わず「退職・転職」。外部の相談機関や退職代行も視野に入れる

パワハラ園長の心理と「正しい受け止め方」

理不尽に怒鳴られたり、無視されたりすると、「私の保育スキルが足りないからだ」「私が何か気に障ることをしてしまったんだ」と自分に原因を探してしまいがちですが、それは大きな間違いです。

攻撃の理由は「コントロール欲求」

パワハラを行うワンマン園長の根本的な心理は、「すべての職員を自分の思い通りにコントロールしたい」「自分が一番偉いのだと誇示したい」という強烈な支配欲にあります。

自分の指示に100%従わない(意見を持つ)先生や、保護者からの人気が高い先生は、彼らにとって「自分の権力を脅かす目障りな存在」に映ります。だからこそ、理不尽な難癖をつけて攻撃し、精神的に追い詰めることで「私に逆らうとこうなるぞ」と見せしめにしているのです。

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つまり、あなたが攻撃されているのは、あなたに非があるからではなく、園長自身の器が小さく、歪んだ支配欲を持っているからです。「これは私のせいではない。園長の人間性の問題だ」と、まずは自分と相手の問題をしっかりと切り離し、自分を責めるのをやめることが重要です。

「心の中のシャッター」を下ろす

園長から理不尽な説教を受けている時、その言葉をすべて真正面から受け止めてはいけません。

「また何か言っているな」「この人はこういう言い方しかできない可哀想な人なんだな」と、心の中に分厚いシャッターを下ろし、言葉を右から左へ受け流す(スルースキル)を身につけてください。

表面上は「申し訳ありませんでした」「ご指導ありがとうございます」と頭を下げておきながら、心の中では一切ダメージを受けない「防弾チョッキ」を着るイメージです。まともに相手にして感情を揺さぶられること自体が、相手の思うツボになってしまいます。

自分の身を守るための「証拠集め」

もしパワハラがエスカレートし、「給料を減らす」「退職届を受け取らない」といった実害が出てきた場合に備えて、自分の身を守るための「武器(証拠)」を日常的に集めておくことが不可欠です。

最強の武器は「詳細な記録(メモ)」

一番手軽で、かつ公的な相談の場面でも非常に強力な証拠となるのが「毎日の詳細な記録」です。

「〇月〇日 〇時〇分、職員室にて。園長から『お前は本当に使えないな、給料泥棒』と他の先生がいる前で怒鳴られた」といったように、【いつ・どこで・誰の前で・何を言われたか】を、できるだけ客観的な事実としてノートやスマホのメモ帳に記録し続けてください。

できれば、小型のボイスレコーダーをエプロンのポケットに忍ばせておき、園長に呼ばれたら録音のスイッチを入れる習慣をつけておくと完璧です。これらの証拠があるだけで、「いざとなれば公的な機関に駆け込める」という強い自信になり、心に大きな余裕が生まれます。

ワンマン王国からの「脱出(転職)」を決断する

残酷な事実をお伝えしますが、「園長の性格や方針が変わること」は、99.9%あり得ません。

どれだけあなたが努力して歩み寄ろうとしても、何十年もそのやり方で王国を築いてきた人間が、若手の一職員のために自分を変えることなど絶対にないのです。

「辞める」のは逃げではなく、賢明な戦略

「途中で辞めるのは悔しい」「逃げたと思われたくない」と意地を張る必要はありません。

パワハラが横行する園に残り続けることは、あなたの貴重な人生の時間をドブに捨て、さらに心を病んでしまうリスクを負うだけの「百害あって一利なし」の行為です。「この園長の下では、私の理想とする保育はできない」と見切りをつけ、早急に転職の準備を始めることが、最も賢明で前向きな選択です。

もし「辞めさせない」と強引な引き止めにあったり、退職を切り出すことすら恐怖でできなかったりする場合は、外部の専門機関が代わりに退職手続きを行ってくれる「退職代行サービス」を利用することを強くお勧めします。

園長と顔を合わせることなく、明日から即日退職できるため、心が壊れる寸前の先生にとってはまさに命綱となるサービスです。

まとめ

「園長」という肩書きは、決して「何をしても許される特権階級」ではありません。

労働者を力で支配しようとするような経営者の下で、あなたがボロボロになってまで働く義理は全くないのです。

あなたは、子どもたちを笑顔にするために保育士になったはずです。

今の環境ではその笑顔を守れないと感じたら、迷わず自分の心を守るために、新しい環境へと飛び立つ準備を始めてくださいね。