【保育士のメンタルヘルス】一人で抱え込まない!相談しやすい先輩の見つけ方
「クラスの子どものことで悩んでいるけれど、誰に相談していいか分からない」
「先輩たちはみんな忙しそうで、話しかけるタイミングが掴めずに一人で抱え込んでしまう」
保育士の仕事は、他人の命を預かる責任の重さから、どうしてもプレッシャーや悩みが尽きないものです。
※あわせて読みたい:毎日先輩の顔色をうかがうのに疲れた…。怖い先輩から自分を守る防衛術
特に経験の浅い先生や、一人担任の先生は「自分一人で解決しなければ」と悩みを深く抱え込んでしまいがちですが、保育は一人で行うものではなく「チーム」で行うものです。
この記事では、心がパンクしてしまう前に「相談のチカラ」を使って自分を守る方法と、頼りになる先輩の上手な見つけ方をご紹介します。
なぜ「一人で抱え込む」のは危険なのか
保育現場でプレッシャーに押しつぶされやすい人の最大の特徴は、「責任感が強すぎて、ギリギリまで他人に頼ろうとしない」ことです。
「私が担任なんだから、私がなんとかしなきゃ」「こんなことで相談したら、能力がないと思われてしまうかも」という真面目な思い込みが、自分自身を精神的に追い詰めてしまいます。
トラブルは「共有」した時点で半分解決する
保育において、子どもの怪我や保護者とのすれ違いといったトラブルは、どれだけ気をつけていても必ず起こります。
重要なのは、その「不安の種」がまだ小さいうちに、他の先生に「共有」しておくことです。
※あわせて読みたい:理不尽なクレームに疲弊する前に。保育士のための「保護者対応」で心を守る境界線
「〇〇ちゃんの保護者、今朝少し機嫌が悪そうだったんです。お迎えの時、どう声をかけるか一緒に考えてもらえませんか?」と事前に主任や先輩に伝えておくだけで、いざお迎えの時に先輩がさりげなくフォローに入ってくれるなど、園全体でのサポート体制が動き出します。
自分一人で抱えていると100%の重圧ですが、「誰かが知ってくれている」という安心感だけで、心理的な負担は半分以下に軽くなります。
「できない」と言える勇気を持つ
新人のうちは、できないことや分からないことがあって当たり前です。
「ピアノが上手く弾けません」「あの保護者の方と話すのが少し怖いです」と、自分の弱さを素直にさらけ出せる人の方が、周りの先生たちも「じゃあ私がフォローしよう」と手を差し伸べやすくなります。
「何でも一人で完璧にこなそうとする後輩」よりも、「一生懸命だけど不器用で、すぐに頼ってくれる後輩」の方が、先輩からは可愛がられ、結果的に多くのことを教えてもらえるという事実を知っておきましょう。
相談しやすい「マイ・メンター」の見つけ方
では、実際に園の中で誰に相談すれば良いのでしょうか。
もちろん、直属のクラスの先輩や主任が一番の相談窓口ですが、「なんとなく性格が合わない」「忙しそうでピリピリしていて話しかけづらい」というケースもあるでしょう。
直属の先輩にこだわる必要はない
相談相手は、必ずしも直属の先輩である必要はありません。
少し離れたクラスのベテラン先生や、年齢の近い別のクラスの先輩、あるいはパートの優しい先生など、園の中を見渡して「この人なら話を否定せずに聞いてくれそうだな」と思える人を探してみてください。
保育園には多様な経験を持った先生がいます。例えば、制作関係の悩みならあの先生、保護者対応ならこの先生、と「ジャンルごとに相談する相手を変える」というのも非常に賢い方法です。自分にとっての安心できる相談窓口(マイ・メンター)を、園内に複数持っておくことが、心を安定させる最大の防具になります。
上手な相談の持ちかけ方:「事実+自分の対応」
いざ先輩に相談を持ちかける際、ただ「〇〇くんが言うことを聞かなくて困っています」と漠然と伝えるだけでは、先輩もどうアドバイスして良いか分かりません。
相談する時は、「起きた事実」と「それに対して自分がどう対応したか」をセットにして具体的に伝えるのがコツです。
「〇〇くんが、お片付けの時間になると必ず走って逃げてしまいます(事実)。『時計の針がここになったらお片付けだよ』と事前に伝えてみたのですが、効果がありませんでした(自分の対応)。先輩なら、こういう時どういう声かけをされますか?」
このように、「自分なりに考えて行動したけれど、うまくいかなかったからアドバイスが欲しい」というスタンスで相談すると、先輩は「ちゃんと自分で考えようとしているんだな」と感心し、より具体的で親身なアドバイスを返してくれます。
「教えてください」「先輩のやり方を真似したいです」という言葉は、先輩の自尊心を満たし、良好な人間関係を築く魔法の言葉です。
まとめ
責任感が強いことは素晴らしい長所ですが、それが自分自身を苦しめる鎖になってしまっては本末転倒です。
保育は、決して一人で抱え込んで行うものではありません。
「助けてください」「一緒に考えてください」と言う勇気が、結果的に子どもたちの安全を守り、あなたのメンタルを守る最大の武器になります。
「チームで保育をしている」という安心感を胸に、明日もリラックスして子どもたちと向き合ってくださいね。