【保育士のチームワーク】人数が少なくても協力して安全に保育を回す工夫
「今日は体調不良の先生が多くて、いつもより少ない人数で保育を回さないといけない」
「バタバタしていて、他の先生とうまく連携が取れないことがある」
保育現場では、急なお休みや研修などで、どうしてもギリギリの人数で保育を行わなければならない日があります。
そんな時こそ試されるのが、保育士同士の「チームワーク」と「効率的な連携」です。
この記事では、限られた人数でも焦らず、子どもたちの安全を第一に守りながら保育を回すための、チームワーク向上の工夫をご紹介します。
忙しい時こそ「声出し確認」を徹底する
人数が少ない時、一番恐ろしいのは「誰かが見てくれているだろう」という思い込みによるヒヤリハットや事故の発生です。
先生たちが忙しくて黙々と動いてしまうと、一瞬の死角が命取りになることがあります。こんな時こそ、飲食店やスポーツの試合のような「声出し」が最大の武器になります。
自分の動きを「実況中継」する
「今からオムツ替えに入ります!」「〇〇ちゃんがお茶をこぼしたので拭きます、少し全体から目を離します!」と、自分の「今の動き」と「次の動き」を、必ず声に出して周りの先生に伝えましょう。
誰がどこで何をしているのかを耳で共有することで、他の先生が自然と「じゃあ私が全体を見ておこう」「その間にあの子の対応をしよう」と死角をフォローできるようになります。
特に、部屋を出入りする時や、子どもから少しでも目を離す作業(排泄介助、怪我の処置、調乳など)に入る時は、必ず大きな声で他の先生の了承(「はい、分かりました!」という返事)を得てから動くことを徹底してください。
ペアの先生の「目線」を確認する
複数担任の場合、お互いの立ち位置と「どこを見ているか(目線)」を常に意識することも重要です。
例えば、ペアの先生が前で絵本を読んで子どもたちの顔(正面)を見ているなら、自分は後ろに回って子どもたちの背中側から全体を見渡すように立ちます。
「先生はこっちを見ているから、私はあっちを見よう」という目線の分散を意識するだけで、少ない人数でも死角を最小限に抑えることができます。もし二人の目線が被ってしまっていることに気づいたら、「私、あちら側に回りますね」とサッと移動する柔軟性がチームワークを高めます。
優先順位をつけ、後回しにできる業務を決める
人手が足りない日は、「いつも通り完璧な保育」を目指す必要は全くありません。
最優先すべきは、子どもたちの「命の安全」と「心穏やかに過ごすこと」の2点のみです。それ以外の業務はすべて「後回し」か「省略」しても良いと割り切りましょう。
計画の変更を恐れない
例えば、今日は絵の具を使った大掛かりな制作活動を予定していたとします。しかし、先生の人数が少なくて子どもたちを安全に見守る余裕がないと判断したなら、その制作は「明日に延期する」のが大正解です。
代わりに、子どもたちが安全に集中できる簡単な手遊びや、座ったままで楽しめるブロック遊びなどに変更しましょう。
「指導案に書いたから絶対にやらなきゃ」という真面目さが、結果的に先生を追い詰め、子どもたちから笑顔を奪ってしまいます。状況に合わせて柔軟に予定を変更できる力こそが、プロの保育士に求められる対応力です。
雑務は「子どもが寝てから」に集中させる
日中の掃除、壁面装飾の準備、連絡帳の記入、おたよりの作成などの「子どもと直接関わらない雑務」は、子どもたちが起きている時間は一切やらないと決めましょう。
人数が少ない時に雑務に手を出してしまうと、安全管理がおろそかになります。
雑務は、子どもたちが午睡(お昼寝)に入ってから、あるいはシフトの遅番の先生にお願いするなど、人員と時間に余裕があるタイミングに回します。「今は無理してやらない」という潔い取捨選択が、チーム全体の焦りを消し去ります。
合同保育で目線を増やす
もしクラスごとの保育が厳しいほど人員がカツカツの場合は、隣のクラスと合同で遊ぶ「合同保育」に切り替えるのも非常に効果的な方法です。
クラスの垣根を越えた連携
例えば、1歳児クラスと2歳児クラスを1つの広い空間(ホールや園庭など)に集めます。
こうすることで、先生たちが分散して立つことができ、全体の動きを見渡しやすくなります。「幼児クラスの先生が、乳児クラスの子どもに絵本を読んでいる間に、乳児クラスの先生がオムツ替えを済ませる」といったように、クラスの垣根を越えた助け合いが生まれます。
また、子どもたちにとっても、普段とは違う異年齢のお友達と関わる良い刺激になります。年上の子どもが年下の子どものお世話をしてくれる場面も見られ、先生の負担が自然と減るという嬉しい相乗効果もあります。
日頃の「ありがとう」がピンチを救う
いざという時にスムーズな合同保育や助け合いができるかどうかは、実は「日頃の人間関係」に大きく依存しています。
普段から「〇〇先生、昨日はフォローありがとうございました」「さっきの絵本、子どもたちすごく喜んでいましたね!」と、小さなことでも感謝やポジティブな言葉を伝え合っているチームは、ピンチの時にものすごい力を発揮します。
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「あの先生が困っているなら、絶対に助けてあげよう」とお互いが思えるような温かい人間関係の構築こそが、最高のチームワークへの一番の近道です。
まとめ
人数が少ない日の保育は確かに体力的にも精神的にも大変ですが、「みんなで協力して、大きな怪我なく安全に乗り切った!」という経験は、先生たちに大きな達成感をもたらし、クラスの枠を越えた強い絆を生むこともあります。
「今日は無理せず、安全第一でいこう!」と先生同士で笑顔で励まし合いながら、チームワークの力でこのピンチを乗り切ってくださいね。